園バスペインティング

絵本作家の荒井良二さんが、健伸幼稚園の園バスにペインティングしました。







園児たちも一緒にペインティングを体験しました







この様子は、地元CATV・JCN船橋習志野コミュニティーチャンネル「デイリー船橋習志野」で放送されます。

テレビ 放送日時
8月22日
18:00 / 19:45 / 20:45 / 22:00 / 23:45
8月2324
7:40 / 23:10

けなす言葉は刺になり、ほめ言葉は花になる

自然と共生できる力

自然の環境の中で子どもたちが生活できるように、緑や水辺を多く取り入れる配慮しています。今年もプールでヤゴが育ち、ピオトープでトンボにかえすことができました。年長児は「ヤゴからかえったトンボがもどってきているよ」と知らせてくれます。確かに、ビオトープにはトンボが多くなりました。年中児は園庭の裏の雑草が生えている土を掘り、園舎の隅で白砂を探して泥団子を作ってあそんでいます。年少児は花壇の土からダンゴムシやミミズを探して、牛乳パックに土や葉っぱを入れて飼育しています。ダンゴムシの産卵の姿を、初めて子どもから教えてもらいました。早朝、幼稚園にはたくさんの種類の野鳥がやってきます。創立以来35年以上、卒園記念で毎年植樹していただいた木々が大きく成長して、実をつけるようになったせいでしょう。鳥がいろいろな植物や昆虫を運んでくれます。

ビオトープ

年長さんはビオトープの変化に敏感です。
「水が緑になったね」
「水のにおいが青いね」
「水が青くなったら、鯉や金魚が早く泳ぐようになったよ」
「もっと深くしないと、夏になると魚がかわいそうだよ」
どの意見も正解で、子どもたちの観察の鋭さにおどろかされます。狭いビオトープですが睡蓮や蓮など水辺の植物を多くしたこともあり、池の鯉や魚が元気になりました。6月、ツバメが園舎の屋根を横切って飛ぶ晴れた朝、男の子が正門の横にしゃがみ込んでいました。「アリさんたち、大きな にもつ おもいね。がんばれ!」と、蝶の亡骸を運ぶアリの行列に語りかけている姿に感動しました。子どもは自然と共生する不思議な力を与えられているのかもしれません。山の頂上でも、コインを入れればジュースが飲める矛盾した時代、アリとお話をしている子どものメルヘンの世界に、ほのぼのとした幸せを感じました。
栃木県茂木に2000年に誕生した「ハローウッズ」森のプロデューサー・崎野さんは、ケータイをもって森を訪れる子どもたちに問う。
「なぜ、風が吹くんだろう?」
「空の高さによって違った種類の風が吹く」
「曲がりくねった川があるから、いろいろな魚が住めるんだ」
「400m上の空には、バッタや蜘蛛やゴキプリまで風に吹かれて飛んでいる」
「自然界は弱肉強食、人間の世界は?」
自然界と向き合う機会が少なくなった若者にとって、三種の神器は「ケータイ」「コンビニ」「自動車免許」と云われる時代になってしまいました。ケータイにも自動車にもカーナビがついていて、自分の判断を働かさなくても生きていけそうです。しかし、コンピュータに頼り、考えない工夫しない人間は、野生の動物から見れば、自然界のサイクルを忘れかけている、カラスやネズミよりも劣る生物に格下げされかねません。ヤゴやカブトムシ等の昆虫は、幼虫から成虫になるまで11回も脱皮するそうです。
ルドルフ・シュタイナーは、「人間の子どもの成長は、7年周期」「7歳までの子どもは、自然に近い位置で生活できる観念と判断力を与えられて生まれてくる」「したがって永久歯に生え替わるまでの子どもは、自然の事象や生き物から、生物としての生き方を模倣して学ぶことができる」と100年前に提唱しました。幼児期こそ着るものも木綿・羊毛・絹等の天然素材を着用する。住む家も木や紙の材料がよい。自然にふれ、自然と共生する生活を大切にすると良いのですが、残念ながら子どもを取りまく環境は一変してしまいました。生活は電化され便利になり、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚の五感を働かさなくても生きていける時代になってしまいました。親の利便性を優先する子育て政策が先行して、子どもはテレビゲームやコンピュータゲーム等の環境下で育てられています。これでは、シュタイナーの云う「7歳から育つ生命体」が損なわれてしまいます。欧米では、シュタイナーシューレ(学校)が、支持されています。私も40年前には子ども村の村長として、シュタイナーの教育実践を学び、健伸創立後もドイツ・ウィーンを始め、各地のシュタイナーシューレーを訪れ、障害児等と生活を共にした経験があります。その経験が健伸の教育理念にも継承されています。
西洋で伝えられてきた「7歳までは神の子」(children belong to gods until 7years)の理念は、シュタイナーの発達論にも共通します。あらためて私たちの飽食文化を反省し「もったいない運動」を広め、7歳までは自然と共生する生活を大切にしたいものです。

夏休みは家族で思い出をつくろう

夏休みは家族みんなで過ごす時間が増えます。また、ご両親の故郷へ帰省して、おじいちやん・おばあちゃんとすごす機会もあるでしょう。そのような折には、たとえ都会であってもご両親が幼い頃遊んだ懐かしい場所へお子さんせ連れていき、家族で思い出話しをされ、ご両親の経験を伝承してはいかがでしょうか。また、ご両親が幼い頃の遊びやおもちゃなどを作って、一緒に遊んでくださるとすてきですね。そして、おじいちやんの竹トンボやコマの手作り作品、おばあちゃんの編み物やお手玉、お父さんの工作、お母さんの手芸、お子さんとの共同作品や交換絵日記等…夏休みの思い出作品を幼稚園へお持ちいただくと、ファミリアルな楽しい作品展ができそうです。数年前になりますが、広島の幼稚園の玄関に親子三代で作った畳一畳分の段ボールと竹材で作ったコリントゲームが飾られていました。帰省の折「こんなのできたらいいな」と願ったお子さんの発想をお父さんが設計して、本人が描いたドラえもんの絵とおじいちゃんの竹細工の技の作品でした。子どもの夢や顧いを大人が関わって実現させてあげることはとても大切なことです。家庭でのコミュニケーションというと、ファミリーレストランの食事や行楽地への家族旅行になりがちでが、お父さんと一緒に作った作品の思いでは一生ものです。欧米では「互恵活動」という考え方で、子どもと大人が夢中で共同製作に関わることは、日常です。時には大人の方が夢中になって、子どもを蚊帳の外に出してしまうこともあります。子どもの発想・夢が市民に浸透して、本格的な美術館になったという話もあります。大人が夢中になることで子どものは興味関心が広がり、子どもは学習していくのです。幼稚園の教育要嶺で「子どもの主体性を大切に」という言葉が掲げられています。従来の「教育」「教授」「教え育てる」「教え授ける」という学校授業のあり方への反省から、「自学自修」として子どもの主体性が強調されたからです。この文科省が提唱する「主体性」は、子どもが成長するための最も重要な基本理念です。しかし、子どもの主体性を放置すると「わがまま」「自己流」「ルール知らず」「勝手放題」「自己チュー」の子どもを育てるという弊害も出てきています。教育の現場では「教師は子どもの主体性を大切にして、子どもの育ちを援助する」という考え方がベースです。特に年長児になると、教師は子どもと多少離れた位置から見守るという考え方を大切にしています。この「ほどほどの援助」、つまり子どもとの距離・気配りが難しいのです。子どもが嫌がるのは、大人の言葉での指示です。ご家庭でも理屈では理解していても「あれしろ、こうしたら、だめよ」「なんかい云えばわかるの」「さっき云ったばかりじやない!」結果的には「こうするのよ」と、つい大人が手を出してしまうことってありますね。これは「子どもの主体性を損ねるマイナスの援助」になります。叱ることも大切。しかし、叱る時は同じ目線になって、しっかりと真剣に叱ってください。感情的に機関銃のように言葉を連発する叱り方は、叱るのではなく大人の怒りで、我慢が切れたにすぎません。子どもの立場からすると「大人は怒りん坊でうるさい」と感じるでしょう。子育てのコツは、子どもの「良いとこ」探しです。「まず見せて、言って聞かせて、一緒にやってみて、子どもにやらせて、ほめてやる」昔から伝えられた子育てしつけの方法です。
「けなすとトゲになり、ほめ言葉はハナになる」

参考
横川和夫著「大切な忘れもの」
崎野隆一郎著「ガキ大将の森」
子安美知子著「私とシュタイナー教育」

飽食の改善と幼稚園教育要領

NHKの朝の番組で、この頃の子は好きなおかずしか食べない固食の傾向が強い。幼稚園のお弁当の中身もあらかじめ子どもが「あれは入れないで、このおかずはいや!」などとチエックする。結果的に、お弁当の中身は好きなものづくしの定食「お好み弁当」になる。さらに子どもの食に対する好き嫌いは、子どもの主体性を大切にする現行の幼稚園教育要領等にも伺える。昔の教育要領には「食事の好き嫌いをなくす」と明確に記載されてあったが、今の教育要領ではこの項が削られて、「先生や友達と食べることを楽しむ」という項目だけになっている」という主旨の報道がありました。テレビで報道されると「あらいやね。この頃の母親はあまいんだから」「弁当を廃止し、小学校や保育園のように給食にして、栄養バランスをしっかりしたほうがよい」「この頃の母親は手を抜き、幼稚園のお弁当もコンビニの詰め替え。それなら給食にしたら」「好き嫌いを主張するから世の中は乱れる。幼稚園からみんなと同じものを食べる習慣を付けるペき」という意見が、次々と寄せられたりします。報道の意図とは別の方向で、お母さんの手作り弁当のあり方が否定されることを心配しています。小学校・保育園は完全給食、中学も給食導入の時代、お母さんの「手作りお弁当」は幼稚園の一部にだけ残されている母と子の貴重な宅配便です。
「きょうは、おかあさんのおべんとうだよ」「たまごやき、チキン、サクランボがはいってるんだよ」「おとうさんがつくったおむすぴ、おおきいよ。みにきてね」子どもたちの幸せそうな笑顔は、極上ものです。
子育てを外注化する時代、お弁当は母と子の心のおむすぴです。仕事や介護でゆとりのないおかあさんにとっては、お弁当づくりは大きな負担だと思います。お弁当の中身の贅沢ではなく、手づくり弁当、そのものが子どもの自慢なのです。当園ではお弁当の日と給食の日を交互にしていますが、子どもたちは給食は残してもお弁当は残しません。
「食育」は、食事を通しての子どもの心の育ちでもあります。小学校の運動会、家族そろって校庭での昼食は、親が弁当をつくれない家庭もあるということで、子どもは教室で給食だそうです。理は通っていますが、何か寂しい気がします。

地球エコロジーと食育

「好き嫌いの多い子が多くなった」という報道内容にも納得させられ、反省する点も多々あります。
事実、子どもだけでなく私たち大人の世界でも「好き嫌いの激しい偏食」「決まったものしか食べない固食」「一人で食ペる孤食」が見られます。家族一緒の食卓でも、それぞれが好き勝手なものを食べたり、会話もなくテレビを見ながら食ペたりする食卓風景が多くなったそうです。食事の時の姿勢が悪い、箸の持ち方、おかずの食べ方、「いただきます、ごちそうさま」の挨拶ができない…という声も聞かれます。「睡眠、食事、排便、運動」は、人間が生きていく上での重要な課題です。
はつらつと活動するための食事の営み、安らかな睡眠の保障、健康な排便と運動…生きていくための力が子どもに身に付くように、充分に配慮されなければなりません。食生活の変化は、テレビの普及と大きく関わってきます。1965年頃から、テレビコマーシャルが家庭料理の簡略化と食事の外部依存に拍車をかけたと言われています。世界に誇る日清のインスタントラーメンの登場もこの頃で、家庭の食生活に大きく影響を与えました。最近では、ハンバーガーやフライドチキン等を歩きながら食べるスタイルがファッションになってきたそうです。家族そろっての楽しい食卓風景も団塊の世代の引退と共に崩壊するのでは…心配されます。食事時間に関係なく、好きな時に、好きなものを場所にとらわれず、自分スタイルで食べる若者たち。背中や下着をはみ出させるルーズな服装の流行。紙コップ、紙食器、ペットボトルの食べ散らかし。使い捨ての消費環境の中で、街はゴミに埋もれ、都会のカラスや猫までメタボで糖尿体質になってしまうという現実。残飯処理のゴミで都会ほ埋もれそうです。燃料資源不足と食料不足、当面する最大の課題は、地球汚染、森林資源の破壊、それに伴う水資源の不足です。地球の健康管理の視点からも私たちの食生活を見直さなければなりません。

「食育」が見直されます

あらためて、NHKテレビが指摘した1962年頃の幼稚園教育要領と、現在の幼稚園教育要領の食事に関する健康領域を比較してみました。平成2年まで実施していた教育要領では、「食事によって、健康生活のためのよい習慣をつける」ために具体的に指導上のねらいが記載されています。

食事の前に手をあらう
簡単な食事の準備やあとかたずけを手伝う
食事の前後、しばらく休む
よい姿勢で食事をする
おちついてよくかみ、こぼさないで食ペる
食べ物の好き嫌いを言わない
楽しく食事する
平成2年の幼稚園教育要領改訂で、これらの項目は全て削除されています。そして平成20年の改訂では「内容」として「先生や友達と食べることを楽しむ」と加筆された上で、具体的な指導にあたって
「健康な心と体を育てるためには、食育を通じた望ましい食習慣の形成が大切であることを踏まえ、幼児の食生活の実情に配慮し、和やかな雰囲気の中で教師や他の幼児と食べる喜びや楽しさを味わったり、様々な食べ物への興味や関心を持ったりするなどし、進んで食べようとする気持ちが育つようにする」
と具体的に記述されています。
教育要領における「内容」とは「幼児が環境に関わって具体的な活動を通して指導される」ものです。そこで、基本的な生活習慣の形成にあたっては、家庭での子どもの食育の状況、生活経験を配慮した上で、まず家庭でのご協力をいただき、幼稚園では子どもが自分の意識で友だちとの生活を通して主体的に身につけていくように指導していくことが大切です。


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