笑いのある家庭には明るい子が育つ 語りのある家庭には夢が育つ。

こもれびは「木漏れ陽」と書くのでしょう。青々とした緑の枝葉の間からもれてくる光が、目にまぶしく感じる季節になりました。早朝起床。貯水池公園のこもれびの中を50分ほどウォーキングしていると、額にびっしり汗をかく季節になりました。最近、夏でも汗をかかない生活になりました。空調設備が完備されたせいでしょう。本来、人間は体温が37度以上になると、汗腺を開いて体温を発散させ、強い日差しで皮膚がやけどをしないように、汗をかいて皮膚音を冷却させるように自律神経が働くのです。
ひとつ二つと数える年齢「九つ」。9歳までに温度調整などの働きをする自律神経が完成するといわれてます。「子どもは風の子太陽の子」幼児期は、自然に近い位置で自分の体を調整できる環境で育てたいですね。

「はしょり」の子育て、していませんか?

多摩動物園の元園長の中川志郎さんの話ですが、動物園の飼育箱で育てられたペンギンは、プールに入れたら恐れあわててクチバシを上に向けて鼻から水を吸い込み、おぼれてしまったそうです。
幼いときに泳ぐ力を親や仲間から学習できず、泳ごうとする意思が育たなかったのです。人間の子育てにも、これに似た「はしょり」の教育環境がたくさんがあります。先を急ぐあまり、その時その時の発達の段階をはしょったり、また保護と愛護が過ぎて、おせっかいになる事例をたくさん見かけます。
世の中のテンポが早くなるにつけ、目に見える成果、視覚に訴える効果ばかりが優先されて、「自然の育ち」や「心の育ち」を大切にするゆとりがなくなってきました。他人との比較や競合の育児は、時として子どもから個性の輝きを奪い、子どもをロボット化してしまいかねません。原油の値上げがあちこちに影響を与えています。バターなどの乳製品も不足しています。牛乳の不足を補うために、奮闘する北海道の酪農家の山羊の乳搾りの様子がテレビで紹介されました。山羊や羊は放牧すると雑草を食べ、その乳は特有の臭いがでるそうです。そこで飼育小屋で飼育、食事はベルトコンベア式に一列で、狭く間仕切りしたコーナーに並び、人工飼料を食べるために首を伸ばすと、自動的に首輪で鎖状されて乳絞り器が作動します。何とも合理的で衛生的で効率的で目を見張る思いでした。同時に、山羊でも羊でも鶏でも、生きている動物の権利を無視されているようで、申し訳なく感じました。「人間の子どもはあのように育ててはいけない」「大人社会に都合の良いように育ててはいけない」と痛感しました。

「8歳までは家庭の子、9歳過ぎたら社会の子」
子どもはいつの日か、親の庇護を離れて自立していきます。その日のためにも、それぞれの子どもは両親の庇護のもとで、それぞれの責任で育てることが肝要です。そのためにもご両親がどのような子どもに育てるか、共通の話し合いが必要になってきます。一人ひとりそれぞれの生き方「個性」が尊重されなければなりません。幼児期は同一線上に並べて、同じ目標に向けて走らせることばかりが先行してはいけません。そんな比較評価は、運動会の徒競走ぐらいで良いのです。
お父さんに提案します。父親は「獣道」の刷り込み教育をする義務があります。父親の刷り込み教育は男のにおいのする、ハンドメイドでありたいものです。ブロイラー方式の刷り込み育児では、子どもをロボット人間を育ててしまいかねません。

子どもの「こころ」を伸ばす

私の幼いころは町内の祭りがあると、学校を早退しておとな社会の手伝いにかりだされたものです。
日常生活でも、子どもは生活の戦力として、おとなに「あて」にされました。働くおとなの仲間として、薪割り・水くみ・掃除・子守り・使い走りなど、子どもたちの出番がたくさんありました。体験学習などといった難しいカリキュラムを組まなくとも、生活の中でおとなに混じって生活を学習していく実践の場がありました。昔は大人が生活する近くに子どもがいました。お父さんが汗水流し、力いっぱい重い荷物を運んだり、鋸や金づちを上手に使いこなす姿に憧れ、お母さんの選択や料理をつくる姿がお手本であり教材であり、その姿を見て真似て育ちました。隣近所の人が協力して生きていく姿に接して、子どもたちは助け合い、思いやる心も自然に身につけた気がします。地域や家庭や家族がごく自然に協力していく環境の中で、子どもは生きていく生活の知恵とたくましさを学習することができました。
近頃は、子どもの権利が尊重される割には子どもの出番がなくなってしまったようです。子どもをペットのように愛護し、おとなの価値観を押しつけ、束縛しまいかねません。子どもは泥んこになってあそぶことで、人間として生きていくための力(アンテナ)を育むのです。理屈では承知していても、行動力が伴わない人をたくさん見かけます。また何度注意しても「うん、わかった、すぐやる」と返事ばかりの子どもが増えてきました。幼い頃から頭で理解させる教育の弊害なのでしょう。何もかも便利になり、ボタンを押すだけでクリアーされてしまう時代です。そんな今こそ、お父さんができるだけ時間をとって地域に戻り、地域の人たちと一緒に自分たちの町づくりに参加することから始めてみませんか。人間の子どもたちが、飼育箱で育てられたペンギンにならないためにも、お父さんが地域に根を張って汗を流してみませんか。

ベネッセ教育研究所の調査で、家庭内での子どもとのコミュニケーションの在り方が子どもの学力に影響を及ぼしていることがわかりました。小学生では「保護者と良く話をする」、成績上位層では91%
「この一ヶ月に保護者に勉強を見てもらった」では成績上位層71%・下位層48%。
反対に「ほとんど毎日『勉強しろ』と云われる」成績上位層37%・下位層49%で、勉強を一緒にやることは効果があるが、勉強を強制するとマイナス現象がでるようです。
家庭の環境が不安定でギスギスしていれば、子どもの声に耳を傾けるゆとりもなく、子どもと語り合う場も少なくなります。経験の場が乏しい乳幼児期は、大人の確認が必要です。「良くできたね」「だいじょうぶだよ」「ハナマル」「良くやった」と励ましの声がある家庭の子は、自信を持った子が育ちます。「あれだけいったのに、何回云ったらわかるの!」と追いつめてしまうと、子どもの脳は真っ白になり心は閉ざされていまいます。機関銃のように言葉を浴びせると脳が混乱して思考回路が働かなくなり、イメージが形成されなくなるのでしょう。神経回路の形成期の子どもにとって、もっとも大切なことは両親との温かい信頼関係であり、信頼する両親からの励ましと褒め言葉です。子どもは植物の芽のように、適切な環境に恵まれれば自らの力で育ちます。自ら育つ成長の柱は「意欲」です。意欲は自分の力で成し遂げたという自信の繰り返し、達成感の積み重ねで育ちます。愛情を込めた前向きの叱責と厳しいしつけも、親と子の相互の信頼関係が形成されていれば、逆に成長の潤滑剤になるでしょう。

就園児補助金について

就園児補助金・就園奨励費補助金の申請が、6月以降に始まります。
これらの申請に必要な書類は、5月下旬に配布予定です。

申請手続きは、幼稚園で一括して行いますが、現住所と住民登録または外国人登録している住所が異なる方は、幼稚園事務所へお申し出下さい。

補助金制度は、自治体によって手続きや補助内容が異なります。
不定な点は、各自治体にお問い合わせ下さい。

■船橋市の補助金についてはこちら
船橋市教育委員会学務課

幼い時に見る夢に いつの日か出会う時がある

幼いとき、野良仕事をする母に「いつの日か村の村長になる」と夢を語った岩国さんは、アメリカ最大の証券会社のサブ・プレジデントを辞し、故郷の出雲に戻り市長を務めました。

子どもが育つには
1. 何事にも目を輝かせる好奇心
2. 不思議な世界を夢見るファンタジー
3. その夢にチャレンジする自己実現と云われます

戦後教育では「志」という言葉は、なじまないと封をされました。しかし、子どもがたくましく生きていくためには「志」は大切です。私は小学校五年生の時、押し入れにしまってあった徳富蘆花全集の「思い出の記」に出会いました。貧しい母子家庭でしたから「三銃士」「巌窟王」「小公子」等、肩身をせまくして友人から借りた本を読んでいました。それだけに、わが家で見つけた旧仮名づかいの難しい長編小説を夢中で読むことができました。当時の本は活字が旧字体で、文字は小さく難解でしたが、ふりがながついていましたから読めたのでしょう。今の私には、目を通すだけでギブアップしそうです。
原っぱや空き地であそんだ多感な時代、この芦花の「思い出の記」が、志賀直哉や武者小路実篤等の白樺派作家との出会いとなり、青春の息吹として萌えるキッカケになりました。「愛読書は?」と聞かれると、その後一度も目を通さなかった徳富蘆花の「思い出の記」をあげます。厳しい母親に育てられ早稲田に学び、良き伴侶と家族に恵まれ、明治のよき時代を躍動的に生きる主人公愼太朗の生き様が、わたしの人生の目標と支えになったからです。

「出来るか出来ないか」ではない。
大切なことは、とにかくやってみることなんだ。


東に山を背負って半日しか陽が当たらない小さな部落。米が半分しか育たなくても、しかたがないと諦め嘆く大人たち。ある朝、一平は袋を背に山に登り、頂上の土を湖に運びます。やがて友だちが手伝い、嘲笑していた大人がもっこや鍬を持って手伝います、時が過ぎて、一平が大人になったある日、鶏の鳴き声と同時に朝日がパッと輝きます。斉藤隆介「半日村」の絵本も私の幼児教育を支えた教本です。
子どもが強く生きていくためには、一つの目標を繰り返しチャレンジして達成する「成功の喜び」を経験させることが大切です。現在は全てが行き届くサービス時代なだけに、自分で考え工夫して、様々なことに挑戦して失敗を繰り返し、自分の手で成功を実感する「場」が少なくなりました。もっと子どもを困らせないと子どもは育ちません。今世紀は「科学と自然と人間愛」の調和の時代です。自然と共生して生きていくためには、心を高ぶらせ、汗を流して働いて、つかむ達成感を経験することです。「子どもらしさ」とは、素朴なエネルギーの固まりです。
  
ファンタスティックな環境が子どもの心を育てる

おばあさんをだまして狸汁にする「かちかち山」等、日本の民話やおとぎ話、グリム童話やアンデルセンの世界は、ドキドキわくわくする、怖く残酷な世界でもあります。子どもはおそるおそるドキドキワクワクする世界を覗き、挑戦し、現実の世界に目覚めてホットします。この幼いときの夢チャレンジが、子どもの成長にとって大切な役割をします。夢見る子ども、考える子ども、空想し想像する子ども、ドロンコになって夢中で遊ぶ子ども、好奇心を持ち冒険する子ども、意欲に満ちあふれる子ども…「子どもはより子どもらしく」育てたいものですね。
私は今でも、時々、子どもの頃の夢をみます。大きなお兄さんたちに憧れて、神社の大木のてっぺんに登ってしまい恐怖でしがみついた思い出。神社の境内でセミのアナを捜してがけから落ちた思い出…石井桃子の「ノンちゃん雲にのる」さながらのドキドキするような夢を見て、「はっ」と目覚めることがあります。幼い頃の夢中で遊んだ体験が、この年齢になっても新しい夢に向かってチャレンジする気持としてすり込まれているのかもしれません。幼い時のあそびの体験が人生のアンテナになるのです。総合広告代理店でコカコーラを担当し、顧客の目線でマーケットをリサーチすることを鍛えられました。アメリカの経済至上主義の世界は、努力すればそれぞれの花が咲く「アメリカンドリーム」の世界です。4年後、芸術教育研究所で大学の先輩である多田信作氏との出会いがあって、幼児教育の世界にはいります。NHK「歌の絵本」やフジテレビ「ピンポンパン」のスタッフとの出会いがありました。昼間はサッカーボールや重いぬいぐるみの衣装を担いで幼稚園・保育所を巡り、その日の生計を立て、夜は、芸研アート・スクールで、劇遊び・オペレッタの台本作り・折り紙・針仕事やゲーム遊びなどを勉強しました。幼児教育は子どもの視座にたって、子どもと共生して一人前と言うことを学習しました。

生きる力とは、自然と共生して生きる力

美濃部都知事の時代、秋川自然公園の隣接地に子どもサマーランド村の構想が提案され、スタッフの一員として参加しました。森の音楽村、谷川の絵画村、サワガニの散歩道、栗林の語らいの広場、動物村の宿泊ロッジ、幼児だけの子ども村の図面に夢を馳せ、各企業を訪れ夢を語り実現に向けて奔走しました。2年後、子ども村が完成し初代村長に就任。まるで半日村の一平のような生活を体験します。関東周辺の幼稚園・保育所を訪問して、当時としては考えられなかった幼児の宿泊保育の企画の提案。その年の夏休み、40日間で約2000人の宿泊がありました。不眠不休で幼児とすごした40日間の生活でしたが、おかげで幼児の臭いをすり込むことができました。昭和40年代、あの頃の子どもたちは「ガキ」のようにたくましく輝いていました。東京オリンピック後の右肩上がりのよき時代、第二次ベビーブームの時代で、学校や幼稚園も子どもがあふれ、可能性が保障された時代でもあります。新婚まもなく長男が出生、どのようにして生計をたてていたか思い出せませんが、関東近県の幼稚園や保育園を巡回して、日々子どもたちに囲まれて、子どもと共にどろんこになって遊んだガキ大将の日々でした。昭和46年、「子どもと共に太陽と緑を」というタイトルでマスコミで紹介され、船橋の武藤さんの訪問を受け、丸山にささやかな無認可施設の幼児児童教室を設立しました。あの頃、子どもの世界への夢チャレンジの精神が私の幼児教育への生きる力になったと感謝しています。フィンランド北極圏のサンタスクールで研修した帰途、ロバニエルの駅で緑のオーロラの乱舞を見ることが出来ました。ドイツ・デンマークを中心に緑の森で自然と共生する「森の幼稚園」運動の輪が広がっています。

森の幼稚園

幸い健伸行田幼稚園は、県立の自然公園に隣接しているため、日々自然に恵まれて生活しています。このたび、鎌ヶ谷市の軽井沢の山林を譲っていただけたので、丸山の子どもたちも森で過ごす時間が多くなりました。

KENSHINの森

自然と共生していける力を子どもにすり込みたい。わたしたちが生活している上空400mには「ジェットストリーム」が流れていて、中国大陸から黄砂と共にバッタ・チョウチョ・ゴキブリまでもが風に乗って地球を舞っているというお話を信じてみませんか。幼児の教育の神髄は、ファンタジックな世界から幕が開くからです。子どもの宇宙の世界は、いつもあたたかで幸せでいたいものですね。


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