爽やかな風を切って走る

リオのオリンピックは酷暑の中、さわやかな応援ができました。
地球の真裏からのライブでのテレビ観戦。
時間帯も早朝だけに、テレビの情報がリアルに感じてメダルラッシュに酔いました。
「始め良ければ終りよし」
体操団体・水泳・柔道・卓球・バトミントン・レスリング…
お家芸ともいえる競技がベルトコンベアに乗せられたように連日メダルをゲットしてくれた感がありましたね。
陸上の花形4×100mリレーでの銀メダルゲットは圧巻でした。
10秒切れない4人が37秒台でリレー、頭脳と技と練習とチームワークの和の成果でしたね。
開会式はロンドン大会に比べて緊縮した予算にもかかわらず、テーマーが明確で工夫され華やかな式典でした。
閉会式も次期開催国・東京にドラえもんとマリオが登場。
瞬間、リオの競技場に安倍総理扮するスーパーマリオが登場する。
4年後の祭典はアニメで構成?
いまからその演出が楽しみですね。

 

「秋の運動会は豊作祭り」

 

爽やかな風が吹く季節になりました。
朝のウォーキングも胸を張って颯爽と風を切って歩きたいのですが…年々、身体が伴わず歩調が重く感じます。
駅のベンチで公園で、スマホをしている青年にこの風を切って走る「爽やかさ」は若者の特権。
「今でしょう!」と声をかけたい衝動にかられるのも秋。
日本には四季があり、秋には色がある。
幼い頃の思い出の色はセピア色、鎮守の森の祭りには臭いがある。
臭いといえば練習を終えて学校から帰路、狭い生垣の路地から七輪で焼くさんまの臭い…
ひばり組のお泊り会、キャンプファイアーの灯を囲んで歌う私の恒例の山賊の歌
「春になれば、恋が芽生え…秋にな〜ると恋も終わる」
秋になると恋もおわる。
「この気持ちわかるかな」と、かなり難題の問いかけに「ラブラブじゃなくなっちゃんでしょう」
なにやら暮れなずむほろ苦さも…いろいろ思い出す秋。
秋は運動会です。
私は運動会は絶対に秋でなければと思っています。
しかもさわやかな風が吹き、飛行機雲のデッサンが消えていく、店頭に甘酸っぱいミカンがならび運動会のお弁当に添えられる。
幼い頃の秋の風景は、運動会に集約されます。
だから小学校の運動会は、秋でなくてはならないのです。
運動会の起源は、豊作を感謝する鎮守の森のお祭りだったそうです。
豊作祭りでの相撲、俵かつぎ、力自慢の祭りが村の運動会につながり、学校行事の運動会として継承されてきたと言われます。
最近は、学校の運動会も春に移行して小運動会になりました。
この間まで、会社や町内会の運動会も秋のメイン行事で盛会だったんですが…
あの当時、早朝の秋空に打ち上げ花火の音が響く。
家族総出で運動会。
前日からの煮しめや玉子焼きを重箱に積み、校庭にゴザを敷き、昼休みはおむすびやいなりずしを楽しんだものです。
私のような母子家庭でもこの日は親戚が集まり、隣近所と合流して食事の輪を広げた記憶があります。
近頃は校庭にシートを敷いて食事をするあの団欒風景は消えていきます。
親が来られない家庭もあり、平等性に欠けるという理由で、子どもたちは教室で給食。
家族は一時帰宅という学校も多くなりました。
「運動会は同じ速さの子を並べて、手をつないでゴール」
「そんなの平等じゃないよ。」
世代が異なれば、考え方も変わっていくのでしょうか。
でも勝ち負けは現実。
しかし「勝った、負けた」だけが人生ではない。
リレーに選ばれた子にもプレッシャーという悩みもある。
スーパーマリオのように谷底におちても努力すれば浮かび上がるチャンスがある。
子どもたちが走る走路の応援、目の前を走るお子さん一人一人に両手のメガホンで声をかけてください。
3歳児カナリヤ組さんは、森へ出掛けてトムおじさん「ハァイホー」の曲で楽しくあそびます。
かっけこはまっすぐ走れますかね?
おばあちゃんを見つけて、立ち止まって手を振って走るかもしれませんね。
なにおしても抱きしめたくなる可愛さがあります。
生まれ月の順番で走ります。
友だちと手をつないで登場するだけで、わくわくしますね。
4歳児つばめ組さんはスキップするように、縦と横・前と後、手と足の協応が身についていく年齢です。
「輪になって踊ろう」の曲で手をつないだ三つの輪が移動しながら、外向きに並んでいく。
難しい課題へのチャレンジです。
カナリヤさんの頃の仲良しあそびが花と咲きますか楽しみですね。
来年演じる「よっちょれ」へのステップ段階としてご覧いただけたらと思います。
5歳児ひばり組さん。
おまちどうさま、今年も恒例の「よっちょれ」です。
カナリヤ組の頃からの憧れのステージですね。
イメージができているので、一通り説明をするだけで子どもたちは反応し、動作も身につけていけます。
練習の時の集中力は抜群。
憧れへのチャレンジってすごいですね。
子どもたちにとって「よっちょれ」の本番は、120%の力を出して初めて実感できる達成感です。
今年もひばりさん組と一緒に、話し合いの場と仕上げの段階に今年も参加させてもらいます。
あの広い小学校の校庭に響く元気なひばりの掛け声が楽しみですね。
秋のさわやかの風をきって走る子どもたちをご家族で応援してください。 


夏休みは早寝早起き 〜子どもはより子どもらしく〜

今年の関東地方は、梅雨の時期に山岳地帯に雨が降らなかったので、ダムは渇水で節電・節水でプール使用に制限がでる暑さ厳しい夏休みになりそうですね。
そうした意味で、有料プール教室は自粛し、家族で楽しめるプール開放日を例年より多くしています。
さて、いよいよ夏休みですね。
戦後、地方から上京された方も都会で家庭を持ち、孫世代を迎えるようになると、ふるさとが遠くなった家庭も増えました。
したがって、夏休みに田舎で長期滞在する子ども少なくなりましたが、その代わり自然に包まれて家族でキャンプ生活をされる方も多いことと思います。
2002年、学研から出版した私の著書『夢チャレンジ』に「私はこんな子を望む」というあるお母さんの詩を紹介しました。

 

私はこんな子を望む

 

おとなしそうで芯の強い子
けんかはめったにしないが、やりだしたら血が出てもこぶができてもやめない子
服を着せたら、しょうしょうきつくても、だぶだぶでも兄のお古でも気にしない子
お祭りがあれば、友だちと一緒に喜んで参加し踊る子
学校でスポーツ文化活動に夢中になり、若い血を燃やす子
弱い者の味方になって、いじめられてるのを見ると大きい者や強い者に突き当たっていくような子
時々、日曜日には「おばあちゃんのお墓にお花をあげてきたよ」と言ってくれる子
時々は、正しい理屈を言ってお父さんの言い分に負けない子
小鳥を飼ったり、金魚や草花の世話をしたり、図鑑を調べたり、学校の教科書より他の本をたくさん持っていて、雨の日には一日読みふけり、暑い日盛りには外で友達と遊び、どんなものでも喜んで食べて、それでも病気せず、何事にも意欲をもって取り組むピチピチしたそういう子どもを私は望む。

いかがですか。
男の子像だけで恐縮ですが、今のお母さんが期待するお子さん像と異なりますか?
夏休み、ご家族で話し合ってみては如何でしょうか。
その結果をお子さんに話してみたら「僕は、こんな子にはなりたくない」「わたしはこんな男の子はにがて」等、想定外の結果が出るかもしれませんね。

大人に許されても、子どもがしてはいけないこともあります。
それを承知で大人の目を盗んで、こっそりとやるスリルは子どもの時しかできない体験でもあります。
大人の理想ばかりを押し付けると、子どもらしさが消えてしまいかねません。
このほどほど加減が子育ての「家伝の隠し味」?
難しい課題ですが、編みの目を処どころ大きめに開けておいて、見守れる大人のゆとりも大切でしょうね。
テレビが普及して、家族全員がテレビの映像を共有するようになってから、大人も子どもも同じイメージを描くようになって、それが主たる原因で「子どもらしさ」失われたと社会問題になったこともありましたね。
テレビとインスタントラーメンと冷蔵庫は、新しい文化を生みました。
そして現在はスマホ・パソコン・コンビニ・通販…チンすれば料理もできる便利な時代になりました。
同時に家族が独り一部屋、テレビ付きで食事もばらばら、深夜に及ぶメールの会話…
家族団欒の場も失われてきています。
「子どもは子どもらしく」を超えて『人間はより人間らしく」生きる原っぱ教育が必要になりました。
百ます計算で一躍有名になった陰山英男先生は、広島県の尾道辻堂小学校でも、教え子が東大・京大・有名中学に生徒を多数進学させて注目されました。陰山さんは「私の教育成果は、子どもの生活習慣の建て直しです。元気で意欲的な子どもが伸びる。テレビに疲れ、朝食抜き、寝不足の子どもの脳は死んでいる」と、赴任先の子どもと親に
「朝、6時半までには起きよう!」
「朝日をたっぷり浴びよう!」
「朝食は、ご飯をしっかり食べよう!」
「テレビとゲームの時間を制限し、9時半までには、ねよう!」
と呼びかけ、生活習慣を徹底した結果、子どもたちは生き生きと意欲的に生活・学習するようになったそうです。
蔭山さんは「意欲的で団らんのある家庭には、勉強ができる子が育つ」「テレビ、テレビゲームの代わりに図鑑を置こう!」と、子どもの生活習慣のたて直しを提唱します。

子どもの育ちは健康第一ですね。
77歳の私は5時起床、1時間のウォーキング・テレビ体操・筋トレを続けています。
子どもに癒され子どもから元気をもらう日々は平凡故健康です。
長い夏休みになり、お子さんを各ご家庭にお返しすることになりますが、よろしくお願いします。
皆様健康で楽しい夏休みをお過ごしいただけたら幸いです。


お世話になった人

6月3日読売新聞の人生案内欄に「定年退職を機に離婚し一人住まい。此れから先が不安」という60代の男性からの身の上相談が掲載されていました。

60代の男性。
昨年娘の大学卒業と私の定年退職を機に離婚し家を出ました。
夢も希望もなく漠然とした不安を抱えて生活しています。
妻とは10年以上、口を利いていません。
食事も1人、風呂やトイレ以外は外に出ることはありません。
家の改築や家電の購入、娘の進路の相談など一切相談もなく、娘からの事後報告と請求があるだけでした。
今は地方の古い借家住まい。ささやかな年金暮らし。
貯金無し、酒もたばこもたしなまず、趣味・友人も無し。
娘の携帯電話も半年前に替えられ、深夜のエッチなテレビを見るだけの生活…
このまま死んでしまうのか不安です。

みじめな相談です。もし私が回答者だったら…
同情の立場に立つか、それとも「しっかりしろ」としかりつけるか。
人生80年の時代、60代でこんなひなびた生き方しかできない投稿者の毎日の生活を思い描くだけで気持ちが沈んでいきます。
幼い頃・少年の頃・青春時代…どのように生きてきたのでしょうか。
作家の山久根達郎さんの回答は明快でした。

なぜ、そうなってしまったか、ここはとっくりと考えてみる必要があります。
ノートを用意して、小さい頃から今日までのことを思い出してください。
ノートの左側のページに「お世話になった人」と記して、その方の名前を書く。
どんな恩を受けたか、その事柄を具体的に詳細に思い出して書いてください。
右側のページには「面倒を見てやった人」のことを思い出して書きこんでください。
両方を何度も読み返してどちらの方が書き込みが多いか比べながら、来た途を振り返ってみましょう。
これだけでも、この先どうするか自分で考え、見えてくるはずです。
来た途を振り返り、行く道を自身で考える。
見事な回答で感心させられました。

さっそく私も70年に及ぶ人生を振り返って日記風に書き込んでみました。
仕事の関係、職業柄、年齢上あれこれ多くの人のお世話をしてきたように思いながらノートに書きこんでみました。
終戦の翌年に小学校に入学しました。
食べるもの着るもの全てが貧しい時代。
わら半紙にガリ版で刷られた教科書…
母子家庭であった私の幼少年期は「お世話になった人、ひと、ヒト…」ばかりで、何もかもおせわになったことばかりが思い浮かんできます。
何もかも貧しかった時代の幼児期の思い出は「分かち合い・助け合う心の情」だけが思い出されてきます。
改めてこの身の上相談から得た「お世話になった方々とできごと」を思い出し、記述することのきっかけを作ってくださった作家の山久根さんに感謝しています。
ところがお世話になったことは鮮明に思い出しても、お世話になった方のお名前が思い出せない。
食べる物、生活する道具、あらゆるものが不足し貧しかった時代、雪の日の下校時、裸足で歩いていた私は見知らぬおじさんに呼び止められ、被っていた手ぬぐいの切れ端で下駄の鼻緒をすげかえてもらった。
燐家の歯科医に奉公しているお手伝いさんが、給金代わりの貴重なふかしイモを、昼時になるとそっと私に分けてくれたことも思い出します。
こうしたことも「世話になった人・事」としてカウントすれば、それこそ数知れない思い出ばかりで、ノートのページが埋まってしまう。
お世話になったまま逝去され、疎遠になってしまった方々がほとんどで消息もつかめない。

小学校4年生の頃の思い出。
「魚屋の次男坊グループに、私が下校時に待ち伏せされて多勢に一人でケンカをした時、駆けつけてくれて一緒に戦って足を骨折したK君」
K君は私から見ても弱虫だったが、その彼が飛び込んで戦ってくれた。
思いたってあれこれ探し求めて、やっとK君の奥さんから連絡をもらった。
一昨年の夏、肺炎で亡くなったという。幼稚園の近くの病院に入院していたという。
「柴田さんにお世話になったことを感謝していました」

「あなたの活躍をいつも喜んでいました」
私はK君をお世話した思い出はない。
しかし、あの日の勇気あるK君からのお世話は嬉しく思い出に残っている。
それなのに半世紀以上彼のことは頭の隅にもなく、病気見舞いもしなかった。
私の年代では「お世話になった方」の大半が世を去られて、今ではお会いすることもできない。
これからますます厳しくなる高齢化社会。
幼き頃は誰もが他人にお世話になって育ってきた。
老いて自分の行き先に不安を感じ迷うことあれば、自分が世話になった「心のふるさと」を辿り、訪ねて残りの人生の途を探ることも一案かもしれない。



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