「子どもが描く世界は心の原風景」 子どもの描画には道筋がある

先日デパートの文具売り場で、色鉛筆を買いました。
今年の手帳の片隅に日々の生活で印象に残った風景や出来事を軽くデッサンしておくようにしています。
さりげないことですが、生活にリズムが出て何かとても幸せな気分になれます。
新幹線の車窓から見る、走りすぎていった瞬間の風景をイメージして絵でメモる。
正月の成田新勝寺の初詣の人波をデッサンする。
手帳を見るたびに、過ぎ去ってしまった風景が心の風景としてプリントされていくような気がします。
私の年齢になると、日めくりカレンダーのように残された時間が日々薄くなっていく気がして、日々の生活の風景をスケッチすることが心の安らぎにつながるのかもしれません。
そこで子どもたちに、サッカーをしたり、木登りをしたり、お料理をしている絵を描いてみようと提案しました。
「お料理している絵は描けるけど、サッカーはむり!むり!」といわれました。
確かに動いている人間を描くのは難しそうです。
でも子どもの世界は動いているのが大半。
「うごくとかっこいいんだけどなぁー」とつぶやいています。
言葉と文字の表現がまだ充分でない子どもにとって、絵を描くことはとても大切なことです。日記とは言いませんが、絵でお母さんとお子さんと会話してみませんか。
お父さんの働いている職場や仕事を絵に描いて子どもたちに伝言してみてはいかがでしょう。絵日記を通じて子どもとの会話が弾み、感性が豊に成長する時期の子どもの「宇宙の世界」を楽しめるかもしれませんね。
子どもたちも絵日記に気持ちを描くことで、心の風景が広がり、絵日記がやがて、子どもの生きる力のストックにもなるとおもいます。

なにもかも思い出に残る二月
(俵 万智)

2月は年齢・月齢にかかわらず一人一人の子どもの成長が目に見える月です。
文科省が定める幼稚園教育要領が目指す子どもの姿も、卒園する直前の2月の5歳児の姿です。
子どもたちはこの寒さにかかわらず、元気に園庭に出て幼稚園の生活を楽しんでいます。
きっとこの時期になると環境にも慣れて、自分で考え自分で解決する力もつき、先も読めて自分の位置が安定するのでしょう。
年長のスタッフも卒園していく子どもたちの生活記録を整理しながら、健やかに育っている一人一人の子どもの成長に嬉しくもあり、寂しくも感じる春を待つ2月の保育風景です。
私もできるだけこの時期は、子どもと一緒に絵を描いたりモデルになったり輪の中に入れてもらい、お話をする時間を大切にしています。
子どもと一緒に絵を描く時間は、心が和みます。
子どもが絵を描く時の教師の導入や言葉がけで、描く絵が異なるケースがあります。
例えば4歳児がウサギの絵を描く姿を観察しているとウサギをそのまま描くのではなく、ウサギを抱いたり触ったりウサギの感触を身体に刷り込んでいます。
しばらく考えつぶやいてから、もうウサギも見ないで一気に画用紙にうさぎを描いたりします。
子どもが成長していく道筋が何期かに分けられます。
2歳8ヶ月頃は、目に見えて子どもが育つ臨界期です。
他人の心に映る自分を意識する4歳のお誕生頃から人とのかかわりを意識する臨界期です。
そして自分で自分をコントロールする力が育つ6歳の2月頃を幼児から児童への羽ばたきの臨界期として考えています。
この臨界期における心と体の成長は、子どもが絵として描く描線や形や色、構図等の表現技法の進歩と共通点が見られます。
例えば2歳の前後に見られる線の描き方やその形、3歳の子どもが描く○や渦巻きの描き方、○を描くとき始点からの描線が丸くつながる期間等は、心と体の成長過程と同じような道筋をたどっていきます。
3歳の子どもはリンゴや顔・丸い世界を描きます。
よく見ると、描線の中のどこかに自分が描かれています。
4歳の子どもの絵は、絵記号(チューリップ、ブランコ、お日様)が描かれます。
絵記号や塗り絵から脱皮して、自分の描線で描けるまでに時間がかかります。
最初は○の世界、そしてバスや電車などの□の世界へ移行します。
友だちを描くとき、丸い頭から横に手・首と胴体が無い頭から足を描く頭足人間は世界中の子どもが共通の道筋のようです。
左右対称の平衡感覚に拘ってきた子どもが5歳の2月の今頃になると、立ち姿から歩く姿を描くようになります。
ところが気持ちが先行して技法が伴わない悶えが出てきて、顔と首・胴体・手と足の全体像に動きを表現するために、クレヨンのタッチや色の濃淡や描線にゆがみを入れたりして工夫するようになります。
友だちの顔もお人形を描く時も、顔から鼻・目・口に歪みを工夫して「ガビガビの表情」を描くようになります。
この頃になると、地面と空を描き基底線がでてきます。遠近や奥行き量感などが表現されます。
例えば水族館で泳ぐ魚の群れ、それを見る子ども、そしてそれを描いている私、という奥行き距離感が描ける作品が出てきます。 
雨の色・風の音・空気のニオイをを感じたままに描く。
さわってみる・嗅いでみる・動かしてみる・乗ってみる・のぞいてみる
ことで目に見えない裏側や走る新幹線のスピードまで表現します。
画用紙に描かれた子どもの心の表現を聴診器をあてるように耳を傾けてください。
きっと子どもの宇宙へのつぶやきが聞こえてくることでしょうね。
子どもの心の発達には、発達の道筋を秘めたプログラムがあると私は考えています。
人生はほぐれたりもつれたりの双六のようなものです。順調にほぐれると、またもつれて停滞することがありますね。
子どもの成長ももつれたり、ほぐれたりの繰り返しです。
近頃話題になっている「9歳の壁」「14歳の壁」も成長のためのハードルです。
自律神経が形成される9歳頃までは、身体で学習するドロンコ学習の場が必要です。
この泥んこ遊びの経験が9歳のハードルを越える力が育つ土壌となるはずです。
小学校4年になると、低学年で学んだ基礎知識を活用する学習(作文・詩・実験・応用算数)教科が増えてきます。
記憶だけの勉強と異なり、考える力・創造する力・工夫する力が問われてきます。
その壁を乗り越える「生きる力は幼児期のドロンコになってあそぶ環境から育まれる」と、お茶の水女子大の内田伸子教授が大脳生理学の視点で実証されています。 幼稚園の教育の真髄は、その成長が目に見える「今」に期待するのではなく、小学4年生頃になったら「幼稚園であそびを通して学んだことが役にたったなぁ」と、子ども自身が実感してくれる「心の原風景」をしっかりと体験する「場」を保障することですね。
卒園した子どもたちに向けて、この時期にこんなメッセージを発信します。

いま、君は なにをやりたいか
自分の心に向き合って真剣に考えてみよう。
「きみがやりたいこと」「君ができること」をノートに書き込んでみよう。
「君がしなければならないことが、たくさんあることがわかるはずだ」

やりたいことが見つけられない子どもが増えています。
指でさすれば考えなくても調べてみなくても、辞書や図鑑をひもとかなくても何でも教えてくれるスマホがある社会。
すべて便利になりました。
でも便利になって困るのは、たくさんの知識を持ちながら、小学生になっても、中学生になっても、大学生になっても、大人になっても自由な時間を与えられた時「何をやりたいか」「何をしなければならないか」「何ができるか」すら、見つからない人がたくさんいることですね。
これでは壁を乗り切れる力など育つはずがないですね。 子どもの絵は大人の絵とはまた異なった意味で題材を写実的に描いた本物に近い絵がレベルが高い絵として評価して居ません。
技や色彩の描写法に優れた絵を上手な絵と評価するのではなく、子どもが心の内を語りかけてくる思いを大切にしたいと考えています。


平成29年 賀春の会

多くの来賓を招いて2017年「賀春の会」を行いました。

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野田前総理・長谷川船橋市議・鈴木町会長・母の会会長による鏡開き

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松戸市長のご挨拶

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乾杯のあと、江戸太神楽や先生たちの余興で宴席を盛り上げました

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恒例の抽選会

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「もう いくつ ねると おしょうがつ?」

2016年も最後の暦。時計の針が大晦日に向かって走ります。
街の様子もクリスマス一色ですね。
子どもにとって12月のクリスマス、そしてお正月は一年で一番空からいっぱい夢が降ってくる幸せな月なのかもしれません。

「サンタさん新幹線でくるといいな。だって、トナカイは自動車にぶつかって走れないから」
「ぼくのマンション512号室だから、おぼえておいて。サンタさんはエレベーターにのれるかな」
「サンタさんトナカイはどこにまってるの。サンタさんどこからくるの?」
「ほんとうは人間がやってるのでしょう。それでもいいの ぼくのうちにきてくれればいいの」
「ほんとは りじちょうせんせいなんでしょう」
でも、本当のこといわないで。」

2016年は皆さんにとってどんな年だったでしょうか。
今年の流行語大賞が「神ってる」に決定しましたね。
優勝した広島カープの鈴木選手の神がかりの活躍を、緒方監督が評価した言葉だと言われています。
野球の神様と云われた巨人軍の4番打者川上哲治選手は「打席にたった瞬時、ベース上のボールが止まって見えた時があった」と語っています。
「辰辰討襦廚聾靴靴そす垠盈を重ねた者が修得できる神がかりの技能なのでしょうね。
2016年は、大なり小なり起伏のある想定外の出来事が起きた年でした。
九州を繰り返し襲った台風や地震・火山の爆発
イギリスのEU離脱の国民投票の影響でしょうか、まさかと言われたアメリカのトランプ大統領誕生…

もういくつ寝るとお正月
お正月には、たこあげて おいばねついてあそびましょ
早く こいこい お正月

お正月はやはり華やかですね。
除夜の鐘が鳴り終わると、今までの苦労も疲れも帳消し、新しい年を新鮮な気持ちになって迎えます。
正月は肌着も衣服もこざっぱりと、身を清め家族そろって一年の計を誓い、お雑煮を食べることと思います。
お雑煮の味も、おせち料理の内容もそれぞれのご家庭でそれぞれの味が違う。
幼稚園で「ぼくのわたしのお雑煮」というテーマでお披露目会をやってみると郷土自慢のお雑煮が出そうですね。
お正月三が日は、気兼ねなくお休みを楽しめますね。
保育園も堂々と休めますし、心なしか病院の入院棟も静かです。
なんとなく日本中が全てお休みという雰囲気がとても幸せに感じますね。
逆にお正月が一番忙しいという人も当然います。
ファミリーレストランで働く人・電車やバスの運転手さん・観光地のお店で物を売ってくれる人・ゲームセンターや遊園地の人・テレビの人・年賀状を配達する人・神社やお寺の神主さんやお坊さん…
いそがしそうですが、それでも商売繁盛かな…
ニコニコと爽やかな風が吹いているような気がしませんか。
お巡りさんご苦労さまです。

なんとなく今年はいいことありそうな
元旦の朝、晴れて風なし。

貧乏のどん底だった石川啄木がお正月に読んだ句です。
正月は、世界中の人が、幸せになるといいですね。
「元旦の朝は早起きしましょう。」
「子どもを真ん中で家族で初日の出を拝みましょう」
「なぜなら元旦の朝に昇る太陽は、オレンジにぶるぶると輝いて見えるからです」
皆さんは、初詣はどこにおでかけですか。
「神社やお寺に初詣でに出かけるひともおおいですね。」
若い方が振り袖姿の同窓会気分で、おみくじを引いて一喜一憂しています。
おみくじが「凶」と出たから「大吉」が出るまでひきつける学生さん…
この日だけは理屈抜き、哲学・医学・化学専攻関係なく今年の運試しなんでしょうね。
これもお正月ならではののどかな風景ですね。
初詣でや初日の出、元旦の家族そろっての朝食…
一年の計を誓うことは、たとえ三日坊主でも大切なことです。
でも仏さまからすると、あれこれ願いごとをされると混乱してしまいそうです。
誓い事はたくさんあっても願い事は一つ程度にしませんか。
子どもにとって、正月の楽しみは「お と し 玉」です。
大人に取っては、どの程度の範囲にどの程度のお年玉をあげればよいのかよくご相談を受けます。
今はネットで調べると全国統計が出ていますのでご参照ください。
幼稚園1000円、低学年2000円、高学年3000円、中学生5000円という相場があるそうですが、子どもからの情報だとそれこそまちまちです。
「金額の問題ではなく、お賽銭と同じだよ。気持ちが伝わればいいんだ」
なるほどその通りだと思います。
正月2日、初荷ですね。
わたしは箱根駅伝でテレビにかじりつきます。半世紀前に卒業した母校愛にひたり、一年間ひたすら箱根にかけた選手を応援します。
デパートやスーパーなどの初荷の日には福袋を求めて老若男女が殺到します。
中国の観光客の暴買と同じだといわれますが、お店の方の「大判ふるい」を信用して買う「をした気分」が正月ならではの楽しみなんでしょうね。
さて2017年はニワトリさんどのような時の声を告げてくれるのでしょうか。
子どもたちにとって「ゆめのある輝かしい年にしたい」と、私どもスタッフは新年早々4月からの指導計画に取り組んでいます。
皆さんからご署名をいただいた「幼児教育の無償化の実現」も明るい見通しが期待されます。
そして「この国に生まれて世界一幸せ」と答えたオランダの子どもたちのように子どもを真ん中にした社会が実現するように、私も初詣で願をかけ初日の出にでかけ手を合わせたいと思います。
末筆になりますが、母の会の皆さんを始め各ご家庭の温かいご理解ご協力をいただき2017年を迎えることができます。
皆さんご家族そろって楽しいお正月をお迎えください。



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