さまざまな体験「直観力を育てる」

子どもは、コンクリートの塀にカタツムリがいるのも知っています。
何故コンクリートにカタツムリがいるかは、小学校の時間で習います。
コンクリートにカタツムリが必要な養分があるのでしょうね。
この時期、お日様が沈む方向の空が暗くなって黒い雲が流れて暗くなると、雨が降ったり雷がなることも年長になるとわかります。
梅の実が赤く熟する頃になると、雨の日が続くことを小さい頃、祖母に教えられました。
長雨の降るこの時期を「梅雨」と書くと気づいたのは、高校の国語の時間でした。
教えられたものはすぐ忘れてしまい身につかないものですが、自分で気づいたことは体に染み込んでいろいろと役に立ちます。
したがって、何もかも初体験で不思議なことが多い幼児期には、その理由や仕組みまで教える必要はなく、その「ふしぎさ」をたくさん体験する機会をつくってあげると良いですね。
台風の翌朝、出勤前のパパと近くの公園に散策しました。
木が倒れたり、枝が折れて璃鳥の巣が落ちていたりする…
池に落ちた棒を拾う。
「あれ、さっき棒が折れて曲がってたのに…まっすぐ…どうして?」
ここで「光の屈折といって…」という理科の授業の必要はありません。
「いいことを発見したね」と受け止めてあげるといいですね。
やがて理科の時間で学んだ時「幼稚園の頃、あの公園で見た曲がった棒は…ああそうだったんだ」と気付くことでしょう。
幼児期は「あの池には、不思議な妖精が住んでいて…」と、子どもらしい自由な発想を膨らませることも大切ですね。
時と場合によりますが、その子どもの奇抜な発想に興味をもって耳を傾けてくださるといいですね。
また、子どもが考えたことに耳を傾け、間違っていれば気付かせてあげて、本当はどうなのかを一緒に探っていくことで考える習慣や調べる力を育てていくことも大切です。
強いものが生き残り、弱いものが淘汰される。
この弱肉強食の社会が自然界の摂理です。
しかし人間は考える力を磨き、知恵として道具を作り、道具の使い方を極める術を磨き、自然界の摂理を超えて、生き残る術を極めました。
病気になれば医術で克服し、病にならないように病原菌と戦い身を保全する術も磨いていて生きています。
しかし、これだけ科学の力に依存する生き方を追求すると、 ナビの普及で方向音痴になりかねないように、人間が虚弱になり自然と共生する適応力・抵抗力・生きる力が衰えていきます。
森林開発が進めば森の樹木は生き残るために、より強い花粉を遠くへ飛ばす。
化学が医学が進歩するほど、いろんな病原菌があふれいます。
地球の歴史が地中深く埋没させた過去の資源や廃物を、地中深く掘り上げて資源として消費して、この汚染された地球環境をさらに汚染させる過ちを繰り返してはなりませんね。

年長児のお泊まり会

いよいよ年長組さん、楽しみにしていた大房岬のお泊まり会ですね。
楽しみだけど、ちょっぴり不安かな?
3年間一緒に育った仲間と一緒の部屋で同じ布団で、一晩語り合えるんだ。
海も山もバスの中もキャンプファイアーも楽しいことばかりさ。
おねしょがシンパイ?
大丈夫、先生が上手に見守っているから心配なし。
「他人に迷惑をかけない・自分のことは自分でする・時間を守る」
このルールさえ守れば、楽しいことばかりだから心配することないよ。
大房岬は魚とびわとスイカがおいしい東京湾に突き出した海に囲まれた公園内の施設です。
隣が立派なリゾートホテル、周囲は県立公園の野外施設、坂を下っていくと館山湾に面した白い砂浜のビーチで岩あそびができます。
去年のひばり組さんは、浜辺で波遊びをしたり、岩場でカニや小魚や貝をとったりしました。
岩にたまった海水で温泉あそびでゆったりしました。
泊まるところは貸し切りでゆったり過ごせます。
ここは小高い丘の上にある災害時の緊急避難場所に指定されているので安心です。
宿舎から500mの広場でキャンプファイアーをします。
満天の星空が空いっぱいに広がり、キャンプファイアーの火の粉が美しい幻想の世界です。
先生たちの名物「ファイアーショー」は一生の思い出に残るでしょう。
展望台からみる対岸の三浦半島の夜景も美しく、打ち上げ花火大会を見えるかもしれません。
翌日は天気が良ければ鋸山にチャレンジします。
コースが色々選択できるので、当日のコンディション状況で判断します。
頂上から見る絶景は一生の多い出に残るでしょう。    
観光バスがシートベルトの関係で大人と同一料金になったりして、ご負担をおかけすることになりそうですが、なるべく簡素にしてしかも安全で充実した思い出のページになるように努めたいと思います。
ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。


両親の愛を注ぐ「子ども輝け命」

可愛い年少さんを迎えて、まるでオーケストラの音合わせのようなにぎやかさです。
やっとオムツがとれた年齢、お母さんから離れることは大きな試練ですね。
自立心が芽生える時の産声でしょう。
しばらくすると自分の位置が判るようになり、元気にあそべるようになります。
デパートのおもちゃ売り場でひっくり返って、大声で泣いている幼児の姿をみかけます。
自分の思いが伝わらない…
「どうして?どうして?」
泣き足をばたばたして…
自分の気持ちと戦って、もだえているのでしょうね。
「かってにしなさい!」としかりつけますか?
それとも「そうよね。そうよね。」と抱きしめるほうですか?
「かってにしなさい!」と叱るばかりでは、子どもは心を閉じてしまいます。
幼い子どもでも事前に説明しておく習慣をつけるといいですね。
例えば出かける前に「今日はアイスクリームは買わない」と説明しておくことが大切です。
子どもだからこそ事前の説明が大切なのです。

昔から一つ二つ…五つと「つ」で数える年令までは、両親の愛をたっぷり刷り込んで育てることが大切といわれています。
両親の愛をたっぷり刷り込まれた子は、10歳を過ぎる頃になると親から自立して、自分で自分をコントロールする自律心が育つといわれます。
たっぷり愛を注ぐことと過保護は異なります。過保護とは、親の一方的なお節介のことです。
「何歳から躾(しつけ)をしたらよいのか?」という質問が寄せられます。
2歳から3歳になる頃に、少しずつ根気よく繰り返して身の回りの生活の基本を身に着けられるようにいけばよいと思います。
「しつけは子どもからの願いや思いを満たしてあげたお母さんの特権。今度はお母さんの希望を子どもに伝える番です。」と云われます。
躾は可愛がってあげた代償です。
子どもへの愛情を注ぐことが前提です。
象をロープに縛って飼育すると、象はやがてロープを外してもロープの距離範囲しか行動しないという事例があります。
人間の子どもも大人の都合で躾をすると「自分でやりたい、やろう」という自主・主体性が育たなくなります。
まず「やりたい」という気持ち(意欲)を大きく育てることが大切です。
やる気は掛け算です。やる気がゼロなら能力が10あってもゼロです。
「やりたい意欲」をもってチャレンジしていくうちに、自分でやれることと人の手を借りなければできないことが理解できるようになり、友だちと協調する心が育っていきます。
子どもは大人の姿を見て「やって、いいこと」と「やってはいけないこと」「やらなくてはいけないこと」を学習していきます。
大人目線で子どもを動物の飼育のように訓練することを「やらせ」と称します。
確かに則効果的ですが、自分で自分を律する力とか、工夫し創造し、友だちから学ぶ「気づき」「意欲」が育たなくなる心配がありますね。
幼児は二足歩行ができる1歳の誕生の頃から言葉を発するようになります。
言葉の発語と歩き回る自立・意欲とは比例します。
自分で歩けるという特権を得た赤ちゃんは、関心のあるものを求めて歩き回ります。
学習のスタートですね。
「危ない!」「だめ!」とイエローカードを振りかざし、ホイッスル吹くお母さんとの鬼ごっこをしながら、子どもは育っていくのでしょうね。
母と子の鬼ごっこは3歳のお誕生の頃まで続きます。
この「母と子の戯れあそび」(ジャグリング)が、幼稚園では仲間とかかわってあそぶコミニケーション力として育っていきます。
人間の生きる力は、仲間とのコミュニケーションをはかる能力だと思います。
3歳までは家庭で学び。
3歳過ぎると友だちとの関わりの中で学びます。
友だちからものを学べない、友だちにものを教えることができない子どもは、社会的に成熟していきません。
エリクソンは「社会に必要な道具・知識・生活体験を仲間と共有して生きていく経験を積み重ねることで人間は成熟していく」と云います。
両親の愛をたっぷり受けて育った子どもは、時が来れば自主的に友だちという群れの中に入り、その中で生活していくようになります。
幼稚園は遊びを通して子ども同士が学びあう学習の場です。
子どもたちは幼稚園という集団の場で、穴の掘り方・友だちとのかかわり方・縄跳びのとび方・木の登り方・聞き方・おり紙の折り方…を学習していきます。
年少の時は枠の中で保育すると、一見効率的に見えますが、子どもの自主体制が育たず「象のロープ」になりかねません。
そのためにも健伸の教育は、3歳児の時はできるだけ拘束しないでそれぞれの自我な発揮の場を保障される環境を大切にしています。
年中になると「自分の姿が友だちの心にどのように映るか」が見えてきます。
この頃から仲間と共有して生活していくためのルールや基本的な生活習慣を具体的に子どもに「気づかせ」ていく環境の基にカリキュラムを編成ています。
年長は友だちと力をあわせる協働生活の中で、子ども同士学びあい、育ち合います。
「子どもが子どもから学ぶ」「年長者が年少児に教え伝える」この学びの循環がとても大切です。
教える子は教えることで育ちます。
なわとび・木登り・コマ回し・折り紙・稲刈り・脱穀…
友だちとかかわってたくましく生きる「生きる力」の教育は、この年長の頃の経験学習で培われていきます。
幼児は全身が感覚器官です。
全身の細胞の触手を張り巡らせて、環境に反応して育っていきます。
子どもの育ちは環境に大きく影響を受けます。

年長さんと創立記念樹「みずき」のスケッチをしました。
東北に伝承される伝統こけしの素材となる「みずき」は、この季節一日にドラム缶何本かの水を吸い上げるといわれます。
昭和47年に武藤初男さんと私と二人で植えた幼木がこんなに大きく成長しました。
子どもと一緒にスケッチした2日間、みずみずしい空気を吸ったような幸せ感を味わうことが出来ました。


子どもと生活する幸せ

一斉に園庭の木々がくるくると渦巻くようにみどりの芽を吹き出しました。
日曜日、古寺の境内を散策する機会がありました。
ふじ、シャクヤク、山吹、ツツジが色とりどりに咲き、蝶や蜂が幸せそうに花に群れていました。
境内に一角に「草花、虫が幸せになる幸せの七施」と書かれたプレートが目につきました。
子育ての教えににも通じるので紹介します。

眼施(げんせ) 常に優しいまなざしで接しましょう。
和顔施(わげんせ) にこにこと包みゆるす心で接しましょう
言辞施(げんじせ) やさしい温かい言葉がけをしましょう。
心施(しんせ) 温かな心で接すると花どうしが育ちあいます。
身施(しんせ) 骨身を惜しまず世話をしましょう。
状座施(じょうざせ) 弱い草花虫に席を譲り優先しましょう。
房舎施(ぼうじゃせ) 虫さんどうぞ、わが庭でおくつろぎください。

幼稚園も可愛い年少組さんを迎えて花盛りです。
朝、門をくぐるなり砂場に走り出す。
駆けつけた年長さんが「おへやでバックをおろしてからあそぼうね」と手を引いて誘導してくれます。
年少組さんにとっては、すべてが物珍しい世界、泣きながら周りを観察しているのでしょうね。
それぞれが自分の居場所を見つけるまで珍しさと戸惑いの毎日ですが、それもしばらくの我慢です。
年中組さんは新しい環境にも慣れて、保育室での自分の居場所が見えてきます。
年少組さんが泣いたりしている姿を横目にしながら昨年の自分をトレスしながら、自分の成長ぶりを確認しているのでしょうね。
年少から年中へ成長する過程は、その発達・成長の過程が形では見えにくい時期です。
しかし、心の育ちは大きく豊に成長する時期です。
心にイメージする世界が豊になればなるほど、言葉や身体で表現する力が充分に伴わないために、ひっかいたり噛みついたりする時期です。
言葉が乱暴になったり落ち着かない所作も目立ってきますが、これも成長です。
言葉の獲得が増え、様々な経験を積み、身体機能が成長にするに伴い、周りを見る目・視野がずーっと広がって落ち着いてきます。
5歳のお誕生を迎える頃から「相手の心の中に映る自分」を見る目が育っていきます。
前後・左右・上下・空間や数量の感覚も育って「経験」という栄養素を蓄積して「生きる力」人生のアンテナとなる「自分軸」(アイデンティー・特質・個性)を育てていくカリキュラムが用意されるのもこの時期です。

年長組さん、進級式はどうでしたか?
年長になると自分で判断して行動しなければならないことがたくさん出てきます。

 

1.何ができるか 
2.何をしたいか
3.そのためには何をしなければならないのか。

 

先生やおうちの人にたよるだけでなく「あとでやる」という返事では無くできることから、自分のことは自分ですぐやる習慣をつけましょう。
新しい幼稚園の教育要領の「柱」は「学ぶ力」です。
友だちを意識し、仲間から学び、仲間と関わることで学ぶ、喜びと悩みを体験することが大切です。
国会でも取り上げられたヘッグマン教授は「幼児期における質の高い教育の重要性」を次のように述べています。

就学前に質の高い専門的な教育刺激をうけておかないと、その時期でしか発達しない能力は発達しない。
就学前における能力の発達があれば、就学後における教育の効果は大きくなる。しかし、それが無ければ就学後の教育効果は小さくなってしまう。
3歳から6歳の幼児期に、専門家が編成した「質の高い教育カリキュラム」提供されることで、幼児はこれからの人生をたくましく自信を持って生きていくための「羅針盤」を錬磨していく。

「IT社会」だからこそ、それぞれの子どもが自分の特性を活かして生きていくための人間本能のアンテナが必要です。
そのアンテナを育てるのが、素朴な人間的な「幼児期のあそびの経験を保障する環境」なのです。
6歳までの学習は「まねび」です。
子どもの成長は周囲から優れた情報を集め、模倣する「学び」(learning)が大切です。
教え育てるよりも、自分で学んで自分を育てる方法を気づかせてあげるほうが力となるはずです。
子どもは成功と失敗を繰り返して成長していきます。
子どもの意見や質問に、私たちは耳を傾け、適切な助言を与えられるように努めたいですね。
押し付けて教えると「どうするの?」「これしていいですか?」等の指示待ちが多くなります。
また、この幼児期に友だちとじゃれあって学びあう経験が少ないと、応用力・創造性が問われる4年生の頃から中学生の時期に環境へ適応できず、反発して、閉じこもったりする心配もでてきます。

こんな子どもを育てたい

子どもたちが小学4年生になって「幼稚園で学んだことが、役にたったなぁ」と実感できる幼児教育を目指しています。
幼児期は空想したり、工夫したり、それぞれのイメージをふくらませて夢中になってあそぶ年齢です。
さらに大切なことは、他人の心に自分を投影して、友だちの心に自分がどのように映っているかを考える。
自分は何をすれば良いかを考える心が育つ年齢です。
4歳になると雨の色・風の音・空気のニオイを感じたままを表現する心が育ちます。
3歳の頃からの自分の手でさわってみる・嗅いでみる・動かしてみる等のあそびの体験を重ねることで、感性と表現力が育っていくのですね。
4歳は「やりたいこと、思っていることをしっかり言いなさい。先生が上手にうけとめてあげるよ。」
5歳になったら「自分でできることは、自分で考え自分の意思で行動しなさい。先生もしっかり見てるから。」

年長組に進級したら「やりたいこと、自分でできること、そしてやらなくてはいけないことをしっかり考えて、友だちとあそぼう。」と伝えます。
子どもと共にある幸せを大切にしたいですね。



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